館主 かっきーの独り言 

映画の神を信じて・・・!



新聞やインターネットで映画関係者の訃報を発見すると、
いつもドキッとする。

原田芳雄、杉浦直樹、竹脇無我、ジョー山中、
前田武彦、小松左京、貞永方久、田中秀夫、
和田慎二、ピーター・フォーク、ヤコペッティ、
長門裕之、児玉清、岡田茂、安藤庄平、
山内賢・・・、

ここ数ヶ月間で、こんなにたくさんの私の中の映画人が亡くなった。

その一方で、行方不明、病気、死亡説まで飛び出したある映画監督が、
20数年ぶりにヒョコッと姿を現した。曽根中生である! 

私が大学時代、東京・池袋文芸地下で上映された、
「天使のはらわた赤い教室」「天使のはらわた名美」の2本立ては、
初めて観る、日活ロマンポルノだった。 
超満員の場内は緊張感でいっぱい!(女性客も結構いる・・・!) 

まったく予備知識なしで観たこの映画は、
悲劇的な運命を背負い込むヒロイン・名美と、
それを共にする男・村木の情念が激しく哀しく描かれる、愛の物語だ。

私は、上京したばかりで、初めて入ったこの劇場のスクリーンの大きさに
驚くのと同時に作品の衝撃的な内容に、あらためて映画の面白さ、
深さを知ることができた!

 「〜赤い教室」の監督が曽根中生、「〜名美」の監督が田中登。 
二人とも、日活作品を中心に数々の名作を残しているが、
田中登は、2006年に逝去。

そして、誰も行方知らずの曽根中生が、突然、
今年の湯布院映画祭に現れたのは、映画界にとって大ニュースだったと思う。  

映画祭のティーチインでは、
俳優・光石研特集でのゲスト扱いだったのにもかかわらず、
質問は、曽根監督に集中した。
映画の神が再び彼を降臨させたのか・・・? 

ただ、彼は映画界に復帰するつもりはないらしく、
今、自分が抱えている仕事に専念するそうだ。



時として、映画の神は降りてくる。
「おくりびと」大フィーバーもそうだったし、そう言えば、あの高倉健さんが
6年ぶりに映画界に帰ってきた(「あなたへ」の主演)ことも、
映画の神が仕組んだのかもしれない!

さて、映画館は今、大きな転機を迎えている。
テレビが、アナログから地デジに変わったように、映画館の上映方式も、
デジタル化がどんどん進んでいる。 

映写機で映すフィルム上映しか出来ない劇場は、
九州では当館も入れて、わずか3館だけだそうだ。
当初は、映画館のデジタル化は3年から5年と言われていたが、
結局は、その倍のスピードで、加速的にデジタル化が進んでいる。 

ということは、必然的にフィルムの需要が少なくなるので、
フィルムの焼き増しの数は激減! 
数年のうちに新作フィルム‘0’になる可能性も・・・?   

となると、第一映劇の生き残る道は、ギリギリまでフィルムが
存在する映画会社から何とか貸していただくか、
思い切ってデジタル化?・・・いや、そんな予算は、逆立ちしてもないし、
あとは火傷が小さいうちに閉館・・・!(泣)



まあ、そんなこんなで、あと一年くらいだろうと言う自覚のもとで、
来年9月まで有効のサポーター会員の募集を始めました。
年会費3千円で、いつでも当日入場料金900円で観られるシステムです。
どんな形であれ、もう一年は頑張って続けます。 
そして、来年のこの時期も同じように募集できれば幸いです。


今年も超★千葉ちゃんおたく館主が贈る!映画祭開催(゜Д゜決定致しました!
11月は、毎年恒例の「天草シネマパラダイス2011」を開催します。 

今年はなんと、14本! 

そして、特筆すべきは、このうちの11本の予告編が存在したことです。
ただいま上映中の「小川の辺」、「花笠若衆」を観に来ていただければ、
この貴重な予告編をスクリーンで観る事ができます。
あっ、当然、全作品フィルム上映です。 

この「天草シネマパラダイス」は、コンセプトがないのがコンセプトみたいに
毎年やってきたのですが、今年は大きな括りで、
「明日のために」と、サブタイトルをつけました。

東日本大震災以降、日本はいろんな意味で重たいものを
背負ってしまったような気がします。

そんな今だからこそ前を向いて、私たちは明日のために、
一歩ずつ進むべきだと思います。 

そのために、自分が出来るのは、唯一、映画館で作品を
上映し続けることだけです。 今回の作品を観て、
戦争、平和、愛、幸せ、そして明日のことを、もう一度考えてみてください。

もちろん、娯楽映画として単純に楽しんでもらうのもOK! 
ホールではなく、映画館で、過去の作品を楽しむ場が少なくなって
残念に思っている映画ファンの方!天草に来れば、まだ、ありますよ〜! 

賞味期限が切れないうちに是非!(爆)



私は、‘映画の神’が再び天草に降臨するのを信じています。
高倉健さん、千葉真一さんが映画館に来られたとき、
確かに“映画の神”が、第一映劇に降りて来ました。

 きっと、 まだ終わらない・・・いや終わらせない気持ちで、
今を、頑張ります! 明日のために・・・・。



                             2011年10月23日